GmailのPOP受信機能は2025年いっぱいまで
GmailでのPOP受信機能廃止のニュースが多く飛び交っています。
独自ドメインのメールアドレスやOCNやNiftyなどのメールアドレスをGmailで閲覧する場合にPOP3の受信機能を利用していた人は多いと思います。
それらのメールアドレスをGmailを利用してみるための方法として「転送設定」を利用する方法があります。
各メールプロバイダーの特徴も含めて、まとめてみました。
いずれにしても、SPF、DKIM、DMARCの設定は重要になります。
ご自身の独自ドメインでSPFやDKIM、DMARCにちゃんと対応されているかどうかを確認できるページを準備させていただいています。下記ページでチェックされてみてください。
ただ、まだこのWebサービスではさくらサーバーなど一部のレンタルサーバーで設定されるDNSの「DKIM」情報を上手に取得できません。あしからず。
独自ドメインのメールアドレスを利用している場合
「さくらのレンタルサーバー」の場合
さくらインターネットは、2025年2月にARCという転送メールの認証を保護する技術に対応しました。
これ以降はGmailへの転送リスクは軽減されるようになりました。
但し、前提条件があります。SPFやDKIM、そしてDMARCの設定が重要になります。
さくらのレンタルサーバーでDKIM設定を有効にすることで、自動的にARC署名も付与されるようです。
「XServer」の場合
エックスサーバー(XServer)をご利用の場合、実はさくらインターネットよりも「転送メールの到達率」という点では一歩進んだ機能(SRS)が標準搭載されています。
エックスサーバーは2024年のGoogle送信者ガイドライン改正に合わせて、転送トラブルを回避する仕組みを強化しています。
XServerもさくらのレンタルサーバーと同様にDKIM設定を有効にすることで、ARC署名も付与されるため、Gmail側での信頼性が大幅に向上しています。
「ロリポップサーバー」の場合
ロリポップサーバーをご利用の場合、設定のポイントは「DKIMとDMARC設定を正しく有効化すること」に集約されます。
ロリポップは、2024年初頭のGoogle送信者ガイドライン改正に合わせてセキュリティ機能を強化しましたが、エックスサーバーのような「SRS(送信元書き換え)」機能は現時点では明示されていません。
基本的にはさくらのレンタルサーバーとロリポップサーバーで「転送設定」を行う上では同じイメージと認識して間違いないです。
その他のレンタルサーバー
年末までの急ぎで書いたので、よく調べられてないです。
プロバイダーメールの場合
OCNをご利用の場合
OCNは通常、転送時に送信元を書き換える「SRS」に対応していません。そのため、Gmail側で「送信元詐称」と判定され、受信拒否(バウンス)される確率がレンタルサーバーより高くなります。
また、OCNに届いた「迷惑メール」もそのままGmailに転送されます。Gmail側は「OCNから大量のスパムが送られてきた」と判断し、正常なメールも含めてブロックするリスクがあります。
さらに、OCNなどの大手ISPはシステムが巨大なため、最新の認証規格(ARC)への対応がレンタルサーバー各社に比べて遅れている、あるいは適用範囲が限定的な場合があります。
@niftyの場合
@niftyもOCNの場合と、全く同様と考えていいです。
基本的にプロバイダーのメールアドレスの場合は、Gmailへの転送はかなりのリスクを伴うと考えた方が良いです。
まとめ
この機会にプロバイダーメールを利用している方で、Gmailをメールクライアントとして利用していた方は「独自ドメイン」のメールを利用する。更には、独自ドメインを利用したGoogle Workspaceのメール環境に切り替えることをオススメします。
Google Workspace導入に関するご相談も承ります。
ひとまず、今の自社の独自ドメインの状況はどうなっている?ちゃんとGmailにメールが届くようにしたいと言われる方もご相談に乗ります。
